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解熱剤の使い方

解熱剤の使い方

解熱剤の使い方②実践編

上記をタップしていただきますとインスタにアップしたスライドがご覧になれます。

目的は?

解熱剤の目的は、しんどさや喉や頭の痛みを軽くすることです。
感染症を治す力はありません。

感染症は自分の免疫力をメインにお薬でサポートしながら治っていくものです。
体温が十分に上がらないと、逆になかなか治らないのです。
解熱剤は体の免疫機能を保ちながら、症状は少し楽になるように、0.5〜1℃程度体温を下げてくれるだけです。

 

6時間あいてないとダメ?

いいえ。

目安としての「6時間、38.5℃以上」です。さすがに1時間間隔ではダメですよ。

でも、3−4時間あいていて「39℃以上の高熱でしんどそう」なら使ってあげてもいいでしょう。

食事や寝る30分前に使ってあげて少しでも楽になれば体力が温存できるかもしれません。

頭痛やのどの痛みがツラいという時にもいいと思います。

解熱剤で病気は治りませんが、病気とたたかうために体力を温存するためにサポートとして使うと考えてください。

 

解熱剤以外にできることはありますか?

冷やしてあげるのは良い方法だと思います。凍らせた保冷剤なんかをタオルで包んで体にあててあげましょう。首・わきの下・足の付け根など血管が体の表面に近い場所が良いといわれていますが、そんなところに当てさせてくれる子どもは少ないです。
どこでもいいです。お子さんが少し楽になるなら、と思って冷やしてあげてください。

濡らしたタオルをレンジでチン。あたたかいタオルにして、体を拭いてあげる。
これも解熱効果もありますし、お子さんも気持ちいいのでしてあげてください。これならいつでも何度でもできますしね。

クーリング効果をうたっているジェル剤(貼る薬)はお勧めしません。貼った時は気持ちいかもしれませんが、熱を下げる効果は期待できません。さらに、ジェル剤が口をふさいでしまったという事故も報告されています。寝る時に貼るジェル剤は使用しないでください!

 

解熱剤を使っても下がりません。でも、元気そうです。

38.5℃以上でも、無理に解熱剤を使う必要はありません。
活気があって、水分や睡眠がとれていて、食事が少しでもとれているなら、解熱剤は不要です。
解熱剤を使用しても、「早く治る」わけではありません。

 

解熱剤を使っても下がりません。しんどそうです。

水分もとれずぐったりしているなら、すぐに受診してください。
水分をとっても吐いてしまうならやっぱり受診です。
感染症にかかっているので、しんどいと思いますが、しんどさが強くなりぐったりしてきているのはダメです。
判断が難しいようなら電話で相談しましょう(#8000)。

 

解熱剤を使っても下がりません。どうしたら?

「解熱剤以外にできることはありますか?」を参考にしてください。
ぐったりしてきているようなら受診をお勧めします。
ご相談ください。

 

解熱剤を入れたけど、すぐにウンチをしました。どうしたら?

ウンチを見てください。白いものが出てきているなら、もう1個使っても構いません。

白いものが残っていなければ、薬は吸収されているかもしれません。1時間ほど待って、熱が下がってこないようならもう1個使ってみましょう。

 

何歳から解熱剤を使えますか?

当院では1歳以上、10kg以上を目安にしています。
重症な感染症が隠れている可能性があるので、このようにしています。
ご相談ください。

 

市販の解熱剤でもいいですか?

かまいませんが、アセトアミノフェンのみの薬にしてください。
薬局薬剤師に相談して購入するようにしてください。

 

座薬しかないのですか?

座薬、シロップ、粉薬、錠剤があります。
お子さんに使用しやすいものを処方します。 ご相談ください。

 

熱性けいれんをしたことがあります。解熱剤を早く使ったほうがいいですか?

残念ながら、解熱剤に熱性けいれんを予防する効果はありません。
体を冷やしてあげても予防できません。

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