水分摂取・食事摂取について
熱が出はじめたら?
1)熱のわりには元気な場合
子どもは熱があるのに活気もある、ということがあります。この場合には、子どもの欲しがる水分(麦茶・湯冷しなど)をあげましょう。
イオン水でなければダメ、ということはありませんが、ジュースばっかりはダメですよ。
お茶・イオン水・ジュース、いろいろ摂らせてあげてくださいね。みそ汁、インスタントスープなど塩分も。
小さなお子さんの場合は、大人がペース・量を看てあげてくださいね。
2)食欲がなく、ぐったりしてきた場合
食事は無理にあげる必要はないです。1回2回お休みしても大丈夫です。
でも、水分と糖分、電解質は必要です。麦茶・湯冷しだけでなく、子ども用のイオン水なども利用しましょう。
でも、糖分の摂りすぎには注意が必要です。ジュースばっかりはやっぱりダメ。
塩分も摂らせてあげたいので、おすすめはみそ汁(具なし)やスープ。インスタントでOK(もちろん手作りOK。作った味噌汁から具を取り除いてあげましょう)。
ガブガブ飲む必要はありません。少しずつでいいので、回数を多くあげてください。
発熱時は脱水などを起こさないように、マメな水分補給が必要です。小さなお子さんには大人が気をつけて積極的に飲ませてあげましょう。
3)おしっこが出ない!
おしっこがでないイコール脱水、ではありません!
熱のある時は、水分のロスを防ぐために体はおしっこを減らす(濃くする)反応をします。
なので、あわてず少しずつ、水分(塩分・糖分)をあげましょう。
嘔吐しはじめたら?
嘔吐の時ももちろん水分摂取は大切です。
でも、子どもも大人と一緒です。吐いてすぐは気持ち悪くて飲めません。嘔吐したら、数分休んで、次の嘔吐が来ないことを看てから飲ませてあげましょう。
水分はなんでも良いですが、塩味のあるものの方が飲みやすいと思います。
甘いジュース(特に柑橘系)も良いのですが、ゴクゴク飲んでしまうと結局吐いてしまいます。
お腹を休ませたいので、少〜しずつ、あげてください。
飲んでくれない、だいじょうぶ?
熱のわりに活気がある時、吐くことでスッキリしているようにみえる場合などわりと元気な場合は大丈夫です。少しずつ水分摂取するよう気をつけてあげてください。
グッタリしてきた場合、咳やゼーゼーで呼吸が荒い場合、吐き続けてグッタリしてきた場合は速やかな受診を検討してください。
食べてくれない、だいじょうぶ?
1回2回の食事が摂れなくても、水分が摂れていれば大丈夫です。
「水分が摂れている」ことが大切です。水分もお茶だけでなく、イオン水、ジュースなどいろいろ摂らせてあげてください。おすすめはインスタントの味噌汁・スープです(塩分もしっかり摂りましょう)。
1日以上食べられない、嘔吐や下痢が強い場合は心配です。受診してくださいね。
いつから食べさせればいいの?
「子どもの様子を看ながら」としか言えません。気分・タイミングもあります。
嘔吐の時は、しっかり嘔吐が治ってから。嘔吐は数時間〜半日くらい続きます。その間は水分摂取。嘔吐がおさまったら、少しずつ消化の良いサッパリしたものからスタートしましょう。