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熱性けいれん

けいれん時の対応 と 熱性けいれん

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けいれん時の対応

熱性けいれん①  熱性けいれん②:ダイアップについて

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熱性けいれんって何ですか?  

38℃以上の発熱に伴って起こるけいれん発作です。
けいれんは、「全身がギューッと固くなり、その後に手足がガクガクと動く」症状が多いです。
多くは5分以内(1−2分)で自然に止まります。
発熱の初日(24時間以内)に起こることが多いです。

 

けいれんしたらどうしたらいいですか? 救急車を呼んだ方がいいですか?

まずは、お子さんがケガをしないよう安全なところに寝かせてあげてください。

けいれん中は息をしていないように見えることもありますが、すぐに心臓マッサージをする必要はありません。口の中に指やものを入れたりしないようにしてください。
落ち着いて、可能なら身体ごと横に向けてあげてください。けいれんが続いていると唾液があふれてくる(泡をふいている)状態になることが多いので、横に流してあげるためです。

さらに可能なら動画記録をしてください。

このような対応をしていると数分たつので、自然と止まってくることが多いと思います。

もし5分以上続いていそうなら救急車を呼んでください。また、けいれんが止まっているのかどうかがわからない、という場合も救急車を呼んでください。

まずはご家族が落ち着くことが大切です(むずかしいことですが)。

 

どんなけいれんに注意したらいいですか?

①5分以上長く続く、②数時間以内に何度も繰り返す、③左右でちがう動き。

①②③のけいれんでも問題ないことが多いのですが、熱性けいれんではない可能性も考える症状です。
救急での医療機関受診をおすすめします。

 

熱性けいれんと言われました。次の熱の時もけいれんしますか?

しないことが多いです。

熱性けいれんを起こした子の6−7割は一生に1回だけ、と言われています。
逆に2回目の熱性けいれんがあった子は、3回目・4回目を起こす可能性があります。
かかりつけ医や当院にご相談ください。

 

熱性けいれんをくり返しています。将来てんかんになりますか?

熱性けいれんとてんかんは別々です。熱性けいれんの90%以上はてんかんを発症しません。
とはいえ、ご心配ですよね。一度、当院にご相談ください。

 

熱性けいれんをくり返しているので脳波をとるように言われました。てんかんですか?

熱性けいれんとてんかんは別々です。
とはいえ、ご心配ですよね。一度、当院にご相談ください。

 

きょうだいで熱性けいれんを起こしますか?

熱性けいれんは「家族性」の要素があります。
親子、きょうだいで熱性けいれんをしたことがある、ということは多いです。

 

けいれんで発熱に気づきました。これも熱性けいれんですか?

熱性けいれんの一部は、典型的なパターンではありません。けいれんの後に発熱してきたり、左右で動きが違ったり、ボーッとするようなけいれんかどうかわからないものだったり。
それでも多くは熱性けいれんなのですが、てんかんなど他の病気も考えられます。

けいれんそのものがきちんと止まっていれば、すぐに大きな病気は考えにくいのですが、翌日にはかかりつけ医を受診して相談していただいた方がいいと思います。

 

先に解熱剤を使っていればけいれんを予防できますか?

できません。あらかじめ熱冷ましを使ったり、冷やしたりしても予防できません。

予防効果があるお薬はダイアップ®️です。

 

ダイアップ®️って何ですか?(熱性けいれんPDF②

熱性けいれんのくり返しを予防するお薬(坐薬)です。

予防目的なので、目の前で起こっているけいれんを止める効果はあまりありません。
解熱効果もありません。

眠気、ふらつきといった副作用があります。

かかりつけ医としっかり相談して使用しましょう。

 

ダイアップ®️を使用するよう言われました。必要ですか?

熱性けいれんの予防に大切なお薬ですが、全員に必要なわけではありません。
フラフラする、眠たいなど副作用もあるお薬ですので、本当に必要か、かかりつけ医としっかり相談して使用してください。

 

ダイアップ®️を使っています。いつまで必要ですか?

いろんな考え方があると思います。当院ではその子の年齢・経過から一定期間で中止してみることを勧めています。

37.5℃で使用、となるとけっこう手間がかかりますよね。回数も多いですよね。なので、その子にとって必要な対処かどうかを評価することが大切と考えています。
「学校に行くころには治るから」という理由だけで5−6歳までずっと使用することはおすすめしていません。

 

治りますか?

熱性けいれんを繰り返している子でも、多くは5−6歳までに自然に治ると言われています。
身体と頭が安定してくることが関係しているのでしょう。毎月のように発熱していた子どもたちも、このころには発熱すること自体が減りますしね。

ただ、10歳ころでもインフルエンザなどで「久しぶり」にけいれんすることはたまにあります。発熱初日は一人にせず、一緒にいてあげてください。

 

使ってはいけない薬があるのですか?

熱性けいれんを起こしたことのある子には、あまり抗ヒスタミン薬(鼻水やアレルギーの飲み薬)はお勧めしません。

強いアレルギー症状のお子さんには比較的安全とされる抗ヒスタミン薬を使うことはあります。

他にもいくつか気をつける薬があります。かかりつけ医と相談しましょう。

 

予防接種はできますか?

できます。 特に制限はありません。熱が下がり元気になれば接種してあげてください。

 

熱性けいれんを起こす子は多いのですか?

日本を含めたアジアでは8〜10人に1人くらいの割合で起こると言われています。
多いですね。

 

原因はなんでしょうか?

インフルエンザや突発性発疹症の時に多いですが、コロナなどどんな感染症でも起こりえます。
遺伝子などを含めた「体質」と考えられています。

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